振り込め詐欺被害が多発しています!
新聞やテレビニュース等の報道のとおり、埼玉県内はもちろん、全国で、毎日のように振り込め詐欺被害(特殊詐欺被害)が発生しています。
詐欺被害の特徴としては、予兆電話で息子や孫からの電話と信じた親族が現金を振り込んでしまったり、医療費の還付金があるからと金融機関ATMでの操作を指示されお金を振り込んでしまったりといったものです。
新たな手口として、自宅や指定場所で、金融機関や公的機関の代理人を名乗る者に、現金を手渡してしまう「手渡し型(手交型)」も多発しています。
心当たりのない不審な電話(予兆電話)があった場合には、まず一呼吸おいて、必ず事実の確認をし、最寄りの警察署へ相談する等の対応を取りましょう。
振り込め詐欺と疑うべきフレーズ
電話の相手から次のような言葉が出た場合には要注意です。
- 「医療費の還付金があるから、銀行のATMまで行ってほしい。」
- 「携帯電話(スマホ)が壊れて電話番号が変わった。」
- 「かぜをひいて喉の調子が悪く声がおかしくなった。」
- 「会社のお金を使い込んでしまった。」
- 「会社の小切手が入ったカバンを電車に置き忘れた。」
- 「交際中の女性を妊娠させてしまった。」
- 「事故を起こして示談金が必要になった。」
- 「友人の連帯保証人になってお金が必要になった。」 など
変化する振り込め詐欺の形態
振り込め詐欺には様々な形態があり、手口もさらに巧妙さを増しています。特に最近では次のような形態が多く見られます。
①オレオレ詐欺
家族や警察官、弁護士等になりすまし、交通事故や借金、痴漢行為等のトラブル処理のために現金を振り込むよう要求します。
②架空請求詐欺
インターネット等の有料サイトの利用料や情報料、実際にはない借金の請求をでっち上げ、自宅にハガキや電子メールを送り付け、現金を振り込むよう要求します。
③還付金詐欺
社会保険庁や年金事務所、税務署、市役所等といった公的機関の職員を装い、年金や税金、医療費等で過払い分があると偽って、コンビニ等の無人ATMに誘導して操作するよう要求するものです。
④融資保証詐欺
「無担保、保証人なしで即座に高額融資」、「多重債務を一本化」などをうたい文句に、ダイレクトメールや電子メールで融資の勧誘をし、申込者に保証金や手数料等の名目で現金振り込みを要求するものです。
※宅配便やバイク便等を利用した新たな手口も!
最近、手渡し型(手交型)の詐欺被害も急増しています。手口としては、金融機関職員が近くにいる銀行ATMの利用を避け、現金を宅配便やバイク便等を利用して入手するというものです。さらに巧妙にも、自宅から誘い出している間に、留守宅に侵入し金品を盗むという手口も発生しています。
被害に遭わないためのポイント
- 「自分は大丈夫!」という人こそだまされています。過信は禁物、五感を働かせ細心の注意を払いましょう。
- 「携帯電話の番号が変わった。」と言われたら、元の番号に電話をかけて相手が誰なのかを確認しましょう。
- 電話口で「これから金融機関に行って、こちらの言うとおりにATMを操作してください。」と言われたら、まず詐欺と疑いましょう。
- 息子や孫の名前と口座名義人が異なる場合は要注意です。
- お金を要求する等の不審な電話にそなえ、事前に家族共通の「合言葉」を決めておきましょう。
- 家族の名前が出てきても、安心せずに、必ず本人をはじめ他の家族等と連絡を取り合い事実確認しましょう。
- 自宅の電話機は常に「留守番電話機能」をセットしておきましょう。電話がかかってきてもすぐに受話器をとらず、相手の「声」等をよく確認してから応答するようにしましょう。
- ナンバーディスプレイ機能(発信電話番号表示機能)を活用しましょう。これは、電話会社との契約が必要ですが、受話器をとらなくても、電話をかけてきた相手の電話番号が電話機に表示される機能です。したがって、知らない電話番号や非通知の番号には応答しない等の対策が可能となります。
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